グラン・クリュとプルミエ・クリュの違い ブルゴーニュの格付け

ラベルの「Grand Cru」「Premier Cru(1er Cru、日本語では 1 級)」は畑の格付けです。上からグラン・クリュ、プルミエ・クリュ、村名、地域名の 4 段で、名前が指す土地が狭いほど上になります。造り手の評価ではなく、そのぶどうが育った畑がどこかを表しています。

いちばん大きな違いは、グラン・クリュは畑そのものが産地の名前になっていること。プルミエ・クリュは「この村の中の、この畑」という位置づけで、産地の名前はあくまで村です。産地の名前(AOC)は、どの土地のぶどうかを国が保証する呼び名で、狭い土地ほど基準が厳しくなります。

4 つの格付け

格付けラベルの表記名前が指す範囲在庫あり銘柄最安値の中央値
グラン・クリュ グラン・クリュ33 の畑(産地名) Grand Cru 条件が最も良いとされる畑だけ。畑の名前がそのまま産地の名前になり、村名はラベルに出ない 718 ¥60,170 グラン・クリュを探す
プルミエ・クリュ プルミエ・クリュ600 余りの畑 Premier Cru / 1er Cru(1 級) 村の中で良いとされる畑。産地の名前は村名で、畑名が添えられる 1,533 ¥19,980 プルミエ・クリュを探す
村名 村名44 の村(産地名) 村の名前だけ(Chablis、Gevrey-Chambertin …) その村の畑のぶどう 2,153 ¥11,480 村名を探す
地域名 地域名7 の産地名 Bourgogne … ブルゴーニュ全域か、その中の広い区域のぶどう 1,078 ¥5,148 地域名を探す

中央値は、いま楽天市場に在庫のある銘柄の 750ml の最安値を並べた真ん中の値です。畑・村の数はブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の区分。シャブリだけは村名の下に「プティ・シャブリ」があり、実質 5 段です。

「畑が限定される」とは

地域名の「Bourgogne」は、ブルゴーニュのどこで採れたぶどうでも名乗れます。村名になると、その村の畑のぶどうだけになります。プルミエ・クリュは村の中でも良いとされる畑だけで、ラベルには村名と畑名が並びます。グラン・クリュはさらに絞られた畑で、畑の名前がそのまま産地の名前になり、ラベルに村の名前は出ません。

上に行くほど、名乗れる土地が狭くなり、その畑で採れた分しか造れません。多くは日当たりと水はけのよい斜面の中腹に集まっていて、地図で見ると村ごとに帯のように並んでいます。

飲んで違いは分かるか

同じ造り手が同じ年に造った村名とプルミエ・クリュを並べると、上のほうが香りと味の密度が高く、余韻が長く、寝かせたときの伸びしろがあります。ただし造り手と年の差も大きく、造り手の村名が別の造り手のプルミエ・クリュより印象に残ることも珍しくありません。

違いを確かめるなら、造り手を一つに決めて村名とプルミエ・クリュを一本ずつ買うのが分かりやすい方法です。生産者ページの銘柄一覧は、格付けで絞り込めます。

値段の目安

いま在庫のある銘柄で見ると、750ml で村名は 7,000〜11,500 円 くらいのものが多く、プルミエ・クリュは 11,100〜20,000 円 くらい、グラン・クリュは 36,800〜60,200 円 くらいが中心です。同じ格付けでも村と造り手で幅が大きく、プルミエ・クリュにも ¥3,280 からの銘柄があります。

自分が買うならどちらか

普段の食事に合わせて家で飲むなら、まず村名から。同じ村の造り手を変えて飲み比べると、村の性格と造り手の個性が見えてきます。気に入った造り手が見つかったら、その造り手のプルミエ・クリュへ進むのが自然な順番です。

贈り物や記念日のように、一本で相手に伝わる名前が要るときはグラン・クリュが向いています。ただし若いうちは硬く感じるものも多いので、贈る相手がすぐ開けるなら、数年前のヴィンテージか、村名・プルミエ・クリュの飲み頃のものを選ぶ手もあります。

ラベルの読み方の補足

「1er Cru」は「Premier Cru」の省略で同じ意味で、日本語では「1 級」とも呼びます。プルミエ・クリュの畑名が無く「Premier Cru」だけの表記は、村内の複数の 1 級畑のぶどうを合わせたものです。「Vieilles Vignes(古樹)」や「Cuvée …」は造り手が付ける名前で、格付けではありません。ボジョレーの「クリュ」は村の単位で、この 4 段とは別の仕組みです。

この格付けの銘柄を見る 村名 プルミエ・クリュ プルミエ・クリュ 20,000円未満 グラン・クリュ 産地一覧(村ごとの畑)